「VRChatさすがに気になるだろ」 となったので買っちゃった
VRC自体は数年前に触ったことがある。
デスクトップモードのマイク無しで海外Publicサーバーに飛び込んだら巨大なピカチュウ3体がいきなり現れて追い掛け回された。観光バスみたいに大きくてガビガビの音質でピカピカ鳴いていた。びっくりはしたけどああいう「インターネット」も好きだから初体験としては良いものだった。
アバターミュージアムで着せ替えを楽しんで、ハルジオン(草花)になって満足しておわっている。
あれから数年ふと思い立ち再びVRCを起動した。
ボルゾイのゾーイというアバターを身にまとい、チュートリアルサーバーとFUJIYAMAとポピー横丁を走り回った。FUJIYAMAで1人ぽつんと鏡を眺めていたら見知らぬ青年が話しかけてくれて、跳ねることしかできない無言のボルゾイを撫でてくれた。
あまりにも自然な所作だった。その人は足元で見上げる犬に気づくとふふっと笑い屈んで視線を合わせた。そして一言撫でていい?と声をかけるとキャリブレーションをしてからやわやわと犬の頭に手を伸ばした。撫でる手つきの優しいこと!こちらはデスクトップモードだから一連のやりとりを第三者視点で見ているが、これをゴーグル越しに犬の視点で見たら凄かっただろう。それとその「手」が羨ましい。バーチャルの世界でなら家の中でも大型犬を撫でることができるのだ。そう、Quest3があれば。これはVRゴーグルが欲しくなるには充分な「触れ合い」だった。
VRCには無言勢という人たちがいる。テキストチャットか身振り手振りでコミュニケーションを行う。自分もそれでいいと思っていたがマイクは必要だと感じた。ちょっとした会話や相槌を打ちたいときに声を発せないのはもどかしい。自分は普段から音声通話というものが苦手で友人とも滅多に話さないけれど、それでも目の前の人に話しかけられて黙っているのはまるで無視するようで気が引ける。だから言葉を発さないのが自然な草木や犬といったアバターをデスクトップモードで遊ぶ時に選んだのかもしれない。
身振り手振りがないのも厳しかった。撫でてくれた人にはお手をしたいし、手を振られたら振りかえしたくなる。デスクトップモードでは上手く身体を動かせずもどかしく思えた。
VRCはコミュニケーションを行う場。必要に応じて声を出したいし、身振り手振りが欲しい。バーチャルで身体を動かしたい。
というわけでQuest3が無事手元に届いてセットアップ作業に入ってる。サードパーティー製のアクセサリーも買っちゃったし、届くまでの日々で関連動画もいろいろ見て予習した。登録や機材の準備が面倒くさいけど、がんばって設定した。
待っていろよ、VRC!